グリチルリチン酸2K配合コスメでシミ取り? 肌代謝低下してシミだらけになるのでは?
(連続記事第5章⑤よりの続き)
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸2ジカリウム/グリチルリチン酸二カリウム/GKⅡ/カンゾウ根エキス)には、シミ(色素沈着)取り効果やシミ防止効果があるといった情報を、ネットショップの広告や美容サイトでよく見かけます。はたしてこれは、事実なのでしょうか?
シミ防止やシミ解消/改善に関してグリチルリチン酸2Kのさまざまな効果がいろいろと書かれているようですが、最大公約数的な効果として、シミの原因となる炎症を抑える効果があるというのがその根拠のようです。確かにお肌に炎症が生じればシミができるというのは誤りではないでしょう。しかしその理屈には、たいへん大きな矛盾点があります。
しみは色調により、茶しみ(茶色シミ)、こげ茶しみ(こげ茶色シミ)黒しみ(黒色シミ)、灰色シミ、青シミといったものがあるようです。これらのうちの灰色しみと青しみは、真皮の中に沈着していて、その他は表皮(基底層~角質層)に存在すると言われています。
真皮の中に出来上がってしまった灰色のシミや青いシミは、通常は取り除くことが難しいとされています。しかし表皮/角質層の中に存在する茶色のシミやこげ茶色のシミや黒いシミは、弊社での経験でのことですが、不適切なスキンケアさえしなければ、比較的簡単に消えたり薄くなるようです。なぜなら基底層から角質層にかけては、健康なお肌ではターンオーバー(新陳代謝/肌代謝)が活発であり、シミは垢とともに排出されることになるからです。
この大切なお肌のターンオーバーを阻害してしまう、シミ改善の大敵ともいえる化粧品成分があります。その代表格ともいえる美容成分が、じつはこのグリチルリチン酸2Kなのです。この化粧品成分配合化粧水や美容液等コスメを使い続けると、まちがいなく色素沈着の改善は遅れます。あらたなシミはまた発生してくる可能性があるわけですから、結局お肌はシミだらけになってしまう危険性があるのです。
つまり冒頭の美容サイトやネットショップが主張するグリチルリチン酸2Kのシミ取り効果など、まったくあり得ないウソなのです。信じて実践すると、まったくの逆効果となるでしょう。ターンオーバーを促進することこそシミの排出を促し、すっぴん美肌をつくるわけです。
弊社は手作り化粧水の材料「アクア・ダルモール77ミネラル」を販売している関係上、肌トラブルでお悩みのお客様からさまざまな体験談や情報を頂戴いたします。シミでお悩みの方でグリチルリチン酸2K配合コスメをお使いの方は、決して少なくないのです。弊社のおすすめレシピで出来上がった手作り化粧水を使い始めてから、シミが薄くなったり消えてしまったお客様は、たくさんおられます。これは弊社製品の効果というわけでなく、「脱グリチルリチン酸2K」をした結果というわけです。
グリチルリチン酸2K不使用コスメを使用する!
もし読者様が、同化粧品成分配合化粧水等コスメを常用/長期使用されていて、シミでお悩みでしたら、ぜひ一度実践なさって下さい。驚くほどの効果が出ることも、決して珍しくはないでしょう。
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