デリケートゾーンの黒ずみケア 黒ずみクリームで美白効果を欲張ると性病等感染症の危険性が高まる?
(連続記事第6章④よりの続き)
弊社の主力製品は、フランス・ブルターニュの海水や海藻を使用した、タラソテラピー化粧品等のタラソテラピー製品です。エステ業務用/ブライダルエステ業務用のほか、おうち美容商材としても、全国のお客様にお使い頂いております。
何年か前のことですが、日頃より弊社のタラソパック(タラソテラピー海藻パック)の「マスク・ダルモール ロゼ」をお使いのエステティシャン様より、「このタラソパックをニュウリンに塗布して美白できる?」との、ご質問を頂戴しました。想定外のフレーズだったために聞き直したところ、ニュウリンは乳輪とのことで、「え!?」と少々驚いてしまいました。
そのご要望はエステサロン様のお客様によるもので、マスクダルモールロゼをお気に召されたということで、お背中はもちろん全身パックをされていたとのことでした。マスクダルモールロゼは透明感のあるキレイなお肌に導くため、これで黒ずみケアをしたいご様子でした。しかし注意書きに「粘膜への塗布はしないで下さい。」と記載しているために、バストトップへの塗布は思いとどまって頂きました。
バストトップの色素沈着は、赤ちゃんがおっぱいを飲むために乳首を探し出すための目印だといった説もあるようですが、いずれにしてもバストトップの色素沈着は新陳代謝不全などの異常から生じたわけではなく、正常の範囲のものです。それさえ脱色してピンク色にしてしまおうというわけですから、女性の美白への探求心はなんとも深いといえるでしょう。
この粘膜の色素沈着の脱色をするための、さまざまな商材(医薬部外品)も販売されているようです。バストトップのみならず、デリケートゾーン(陰部)も淡色化したいといった方は、決して少なくないようです。しかしそれらの大半の黒ずみケアクリーム等の商材には、グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム/医薬部外品の場合は「グリチルリチン酸二カリウム)が配合されています。
皮膚に比べて粘膜は、敏感肌以上に敏感で弱い部位です。そのうえハイドロキノンのような強い薬効成分を配合するため、粘膜に炎症が生じる危険性が高まります。それを抑え込む目的で、グリチルリチン酸2Kが配合されるわけです。低刺激性にすぐれたトラネキサム酸+アスコルビン酸(ビタミンC)といった処方もあるようですが、これらの成分も合わない方には合わないわけで、結局はグリチルリチン酸2Kに頼らざるをえない状況のようです。
しかし過去のココログ記事で述べたように、グリチルリチン酸2K配合商材を常用/長期使用すると、免疫力が低下するという致命的なデメリットがあります。通常であれば侵されることのない日和見菌などの常在菌に対する、抵抗力さえなくなってしまう危険性ががあるわけです。すなわちデリケートゾーンが、感染症にかかりやすくなってしまうということです。
じつはこの記事を書いたのは、お客様より情報を頂いたのがきっかけです。弊社のお客様は、この美容健康情報館の記事をご覧になられた方が大半です。そのお客様はデリケートゾーンの黒ずみケアをしていたところ、感染症にかかってしまったそうです。
さすがに病名まではうかがわなかったのですが、お話の内容からすれば「カンジタ症」程度のことであったのではと推察されます。やはりその黒ずみ対策クリームには、グリチルリチン酸2Kが配合されていたとのことでした。
低温症とまではなくとも、平熱が36.0℃に満たない女性は意外と多いようです。ご存知のように体温が低くなればなるほど、免疫力は低下しがちになります。そのような状況下でグリチルリチン酸2Kでさらに免疫力を弱めるというのは、いかがなものかと感じます。
伴侶/パートナーへの性感染症の危険性を冒してでも、その健全な色素沈着を除去するというのは、大局的に本末転倒と言わざるを得ないでしょう。このあたりもご考慮された上で、黒ずみケアクリームを使用するべきでしょう。(続きの 最終章の記事 へ)
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